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選ばれるのは優秀な人間だけじゃない?「転職エージェント」正しい歩き方

学び

人材エージェントの「良し悪し」どこで判断?

 そうしたことを考えていると、現職における意識も少し変わってきます。そのことは仕事に良い結果をもたらす可能性のほうが高いです。そうしているといつかエージェントの担当者と連絡が取れるでしょう。

 では、エージェントの担当者の良し悪しはどんなところで見分けるのでしょうか?

 筆者なりの捉え方としては、具体的な求人情報をもとに相談してくれる人だと思います。それをなくして抽象的なあるべきキャリアの築き方を話していても、ほとんどの人は似たような話をすると思います。

 もちろん、まずは一般的な話をしながら人となりを知っていくというアプローチもありますが、より深い価値観、考える力の有無というのは具体的な情報をもとに話していったほうが早く理解してもらえるでしょう。

「情報を紹介してくれる」のが良いエージェント

エージェント

 そうした具体的な案件を軸にした対話がない場合、恐らくは「この人に対して紹介できる求人はないな」と早い段階で判断されている可能性が高いです

 面談の終了時に伝えられる「相性の良い求人が出たら紹介しますね」という言葉に嘘偽りはありませんが、本当に紹介される可能性は薄いです。

 なぜならば相対的にもっとわかりやすい求職者と求人案件を結びつけるほうが担当者にとって効率が良く、その組み合わせの候補は毎日積み上がっていくのでどんどんとあなたのことは忘れて行ってしまうでしょう。

 ただし一度でも具体的な案件について対話をしていれば記憶の片隅に残りますので、本当にあなたにとって相性がいい可能性がある案件があった場合に、また連絡が来る可能性が高いです。

 あなたにとって良い人材エージェントとは優しいとか思いやりがあるとかではなく、具体的な情報を紹介してくれるかどうかです。

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