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英語で「お疲れさま」と言うのは難しい。tiredの正しい使い方

コラム

自分のことについて「疲れた」と言うなら

 自分のことについて「疲れた」と言うには、I am tired.で問題ありません。

 似た表現にI am exhausted.という表現もあります。Tiredより、一層疲れているイメージです。Exhaustは「車のエンジンの排気ガス」という意味でよく使われますが、「使い果たした」という意味です。

 ガソリンエンジンで使い果たされたガスが排気ガス。人間がExhaustしたということは、体力も気力も枯渇しているイメージです。

 ちなみにTiredにも「使い古された」という意味があります。You look tired.を「あなたは使い古されたように見える」と直訳してみると、なぜあまり望ましい表現ではないかがわかるでしょう。

英語学習者としては知っておくべき表現

英会話

 英語にはCliché(クリシェ、常套句)と呼ばれる表現がありますが、これはTired phraseとも呼ばれます。

 英語の授業でThe quiet before the storm(嵐の前の静けさ)などの表現を学んだかもしれません。このような表現はよく使われるので、英語学習者としては知っておく必要があります。

 しかし同時にあまりによく使われ過ぎて、なるべく避けたほうが良い表現ともされています。

 このような表現が、Tired phrasesと呼ばれ、英語圏で英作文の授業を受講すると「避けるべき表現」として教えられています。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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