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「忙しい上司に質問したらウザがられない?」新人の悩みに上司側は…

学び

質問してメモを取るときは「6W3H」で

 まずは「新人なのだからわからないのは当たり前」「なんでも聞けるのは今のうち」と開き直って、どんどん質問しましょう。これを放置すると数ヵ月後「いまごろ新人みたいなことを聞いてくる」と思われてしまうかもしれません。

 ただし、同じことを何度も聞くのはNGです。当たり前ですがしっかりメモを取り、同じことを2度聞くことはしないように。それこそは相手の時間を奪う行為です。

 メモを取るために先輩を待たせないようカタカナなど画数が少ない文字で素早く、6W3Hを意識してとりましょう。中学生の時に習った5W1H(Who:だれが)、(When:いつ)、(Where:どこで)、(What:なにを)、(Why:なぜ)、(How:どのように)に社会人に必要な1W(which:なにから[優先順位])2H(how many:どのくらい[数量]・how much:いくら[金額])を加えたものです。そして復唱して確認することを忘れずに。

 走り書きで書いたメモは、後でキレイにまとめておくと、来年新人が入ってきたときにわかりやすく教えるのにも役立ちますよ。

「正解」がわかるまで動けない人が多い

 また新人だからといって企画を出したり、提案してはいけないこともありません。

 社内に馴染んでいないからこそ、斬新なアイデアが出せるかもしれません。企業内を客観視できるのは新人の特権です。

 最近は「正解」がわかるまで動けない人が多いようですが、そんなことをしていたら行動量が少なくなり経験値が高まりません。失敗してもいいのです、そこから教訓を得て次に生かせばいい勉強です。

 あなたが良い評価を得たいと思うなら、どんどん質問し、どんどん意見も言ってみましょう。たとえ企画が稚拙だったとしても、「あいつはやる気があるな」と評価されるものです。

 その際のフィードバックから教訓を得る、頭の中でなく実際の行動量を増やして経験値を高めることです。

 会社における自分の価値を考えるタイミングは、そうしたことを経験を積んだ上で考えても遅くないのではありませんか?

<TEXT/和久井香菜子>

【佐久間寿美江】
株式会社研修屋 代表取締役社長。一級販売士、キャリアコンサルタント。接遇マナー、ホスピタリティ、営業力アップ、クレーム応対、聴く・話す技術などの研修を行う

ライター・編集、少女マンガレビュアー。企画・著書に『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハガツサ)、『首都圏 バリアフリーなグルメガイド』(交通新聞社)、『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)などがある。障害があるかたを優先的に採用する「合同会社ブラインドライターズ」代表

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