「10万貯金するなら7万を投資に」初心者が持つべき“投資の心得”をプロが解説
経済的な発展が見込めなくなった日本において、若者ほど投資に興味を持つのは当然のことです。しかし、働きながら毎日チャートを見たり、株価の上下に一喜一憂する余裕がないのも事実。
では忙しいサラリーマンは、どういったマインドセットで投資と向かえばいいのでしょうか。今回は20~30代の若者が考えるべき、投資との向き合い方を、PayPay証券コンテンツ企画部長の臼田琢美氏に聞きました。
市場のニュースに反応しなくていい
――まずは現在の金融界における投資の状況や、始めるタイミングとして最適なのか教えてください。
臼田琢美(以下、臼田):マーケットってずっと動いていて、上がったり下がったりするんで、いつがいいっていうのは、なかなか難しいところがあるんですよ。ただ、20~30年など長い期間で見ると、リーマンショック(2008年)すら一時的な凹みに過ぎなくて、市場自体はだいたい成長し続けているんです。
なので、投資を始めるのは、「今やりたい」と思ったときでいいと思います。もちろん短期的なことで言えば、「1~2年前がよかったな」みたいなのはありますけどね(笑)。
初心者はうまくいかないから積極的に
――1~2年前がよかったというのは?
臼田:新型コロナが発生し、世界中がその対応にお金をいっぱい使う状況になったんですよね。だから、お金の動きがすごくわかりやすかったんですけど、その流れが終わってきてる。その点で前のほうがわかりやすかったなと。
今では市場にお金が集まり過ぎた結果、逆にインフレになって、日本でも円安傾向が強く、物価が上がりだしています。それを抑えようという状況がこれからのタイミングです。とはいえ最初に言ったように、だから始めちゃダメってわけじゃないです。