タワマン住人も実は大変?“勝ち組”を皮肉る「#タワマン文学」投稿者に聞く
マンション価格の高騰が止まりません。国土交通省発表の「不動産価格指数」によると、マンション価格は10年前と比べて1.5倍以上に上昇しています。
価格高騰を受けて庶民には手が届かない、勝ち組の象徴となった「タワーマンション」ですが、Twitterではそんなタワマンでの生活を誇張したり皮肉る「#タワマン文学」が話題を集めています。タワマン文学の何が人の心を惹きつけるのか、投稿者の窓際三等兵さん(@nekogal21)に聞きました。
「二匹目のドジョウだった」タワマン文学
――タワマン文学とは、どのようにして生まれたのでしょうか?
窓際三等兵(以下、窓際):ヤフコメでよく見られる「東京のタワマンに住んでるような『勝ち組』は気に食わない」という負の感情と、一方でその「勝ち組」であっても実態は、住宅ローンの返済や子供の教育に苦労しながら暮らしているギャップが前々から面白いと思っていました。
そこで「ヤフコメ民が妬むタワマン住民も実は大変なんだよ」という点をTwitter特有の陰湿マウンティング文化を交えて面白おかしく書こうと思いました。
ちなみにタワマン文学は私のオリジナルではなく、全宅ツイのグル(@emoyino)さんが、「気圧差で炊飯器でお米が炊けない」「高層階は酸素が足りない」という、ヤフコメ民が想像するタワマン高層階で暮らす人々を揶揄する連続投稿から着想を得て、「これは面白そうだ」と二匹目のドジョウを狙いに行った経緯があります。
バズれば手軽に承認欲求を満たせる
――もともと文章を書くのが好きだった?
窓際:子供の頃から活字中毒で、暇さえあれば本を読んでいました。もともと文章を書くのは好きで、中学時代は友人の作文を代行してましたね。ネット黎明期はテキストサイトにはまり、その後はmixiやFacebookで知り合い向けにウケ狙いの長文を書き連ねる「陰キャ成分」が多めの人生を歩んでます。
もちろんTwitterでの大喜利やショート・ショートも大好きです。現実世界と違ってTwitterはバズれば手軽に承認欲求を満たせるので、ツイ廃と指摘されると耳が痛いですね(笑)。