28歳商社マンが語る、海外勤務の悲哀。時差のせいで深夜にオンライン会議が
コロナ禍で取引先と直接会わずにオンラインで打ち合わせや商談を行っている人は多いと思います。また、同じ会社でもテレワーク化で会議はオンラインというケースも珍しくないはずです。
離れた場所でもこうして打ち合わせや会議を行えるのは便利ですが、困るのは時差がある場合。
専門商社に勤める馬場哲史さん(仮名・28歳)は2020年春までブラジルに勤務。日本との時差は12時間あったため、週2回の本社とのオンライン会議は深夜残業を強いられていたといいます。
週2回、夜10時半から日本の本社とオンライン会議
「時間はいつも日本時間で午前10時半からなんですが、ブラジル時間じゃ夜の10時半。自宅からできればいいのですが規則上、職場の端末からじゃないとダメなんです」
オンライン会議は本社の都合で組まれているため、こんな夜遅い時間になってしまうのとか。
「一応、これでも配慮してもらっているらしいんですけど、その日の業務が終わってから4時間以上もオフィスに残らなきゃいけないって結構な苦痛じゃないですか。夕食を取りに出かけてもそんなに時間を潰せないし、本社との会議なのでお酒を飲むわけにもいきません」
報告書を送れば済むのに…
「週イチならともかく、火曜と金曜の2回ですからね。特に金曜は駐在員仲間から会食のお誘いを受けることが多かったんですけど、毎回断らなきゃいけなかったからそれも辛かったですね」
定例会議なのでそんな特別なことを話すわけではなく、雑談に終始することも多かったそうです。正直、報告書を日本に送れば済むような内容がほとんどだったそうですが、「まだ若手だったんで意見することができなかった」と馬場さんは振り返ります。
「オンライン会議には課長だけでなく部長も参加していたため、余計に言いづらい雰囲気でした。フォローするつもりじゃないですが、いろいろ気遣ってくれたりして悪い人じゃないんです。本当は一番肝心なところで配慮してほしかったですけどね(苦笑)」