開成卒“刺青社長”に聞く。話題の「寝坊すると課金」アプリを作ったわけ
今年(2021年)4月、メザミー株式会社から寝坊すると課金されるwebアプリ「メザミー」がリリースされた。
ビジネスモデルは「早起きするか、金を払うか」といたってシンプル。寝坊すると最低100円が課金されるが、寝坊しなければ無料という基本無料+課金(寝坊の罰金)モデルとなっている。ユーザーが寝坊して課金された分がそのまま同社の売上となる。
同社の代表取締役は、退職代行サービスで有名なEXIT株式会社の代表取締役でもある岡崎雄一郎氏(@okazakithe)だ。“刺青社長”としても知られる同氏に「メザミー」について話を聞いた。
仕組みを思いついたきっかけは?
「メザミー」の仕組みを思い立ったきっかけについて、岡崎氏はこう説明してくれた。
「自分自身、朝が超苦手でそれを克服したかったからです。自分が確実に起きることができて、二度寝することなく、朝の時間をちゃんと有意義に過ごせる方法を考えたらメザミーの仕組みにたどり着きました。これ以外の方法で“朝が苦手”というのを克服できる気がしなかったです。また、さまざまなことが便利になる中で、いまだに寝坊や二度寝に悩む人がいるというのは、この世の不条理だと思い、そんな不条理を正すために立ち上がろうと決めました」
また、「寝坊すると課金というアイデア自体は平凡なものだと思っています」とも話す。
「同じようなことを考える人はたくさんいたのではないでしょうか。ただそれを実行に移す人がいなかっただけだと思っています。アイデアは、それを何かしら人の役に立つ形で具現化して、必要とする多くの人に届けてこそ価値があると思っています」
利用者数は「非公開」だが、男性がやや多い
「メザミー」の開発中には、「さすがにサービスの内容が極端すぎるのでは?」と何度も考えたという岡崎氏。
それでも、「“朝が苦手”という課題の解決に真剣に向き合った結果たどり着いた解決法だし、こんなこと自分以外だれもやらないだろうし、面白いからとりあえず作ろう」と決意したそうだ。
「このアプリは本当に使われるだろうか?」と何度も自問自答しつつも、「自分と同じ悩みを持つ人が世界に1人もいないなんてことはないはず」と信じて作り続けた。
「メザミー」の現在の利用者数について聞いてみると、具体的な数字に関しては「非公表とさせてください」とのこと。ユーザーの属性に関しては、「しっかりと計測している訳ではないのですが、主に20~40代、女性よりも男性のほうが若干多い印象です」という。