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「メイド喫茶で人見知りを克服」芸歴2年のR-1芸人・高田ぽる子、デビュー秘録

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 R-1グランプリ2021決勝に史上最年少で初出場。しかも堂々の4位という好成績を収めたのが、マセキ芸能社所属の女性ピン芸人・高田ぽる子さん(22・@TKDporco)だ。

高田ぽる子

高田ぽる子さん

 まだ芸歴2年でありながら、イラストを用いたフリップ芸とリコーダーを駆使した「うた紙芝居」と呼ばれる独特のネタで、お笑いライブの観客を沸かせている彼女。勢いそのまま、おじいちゃんの乳首をネタにした芸で勝負し、大舞台でしっかり爪痕を残すことに成功した。

 前回の記事では、R-1で勝負をかけた乳首ネタにまつわる秘話を語ってくれたぽる子さん。そこで今回は、素朴ながらパンチ力満点。注目度急上昇中のぽる子流「うた紙芝居」はどうやって作られているのか。そのネタ作りについて詳細を掘り下げる。

【インタビュー前編】芸歴2年目の“最注目”芸人が語る、飛躍の1年「乳首ネタは家族の後押し」

試行錯誤の末に行き着いたネタ

――ぽる子さんの芸風は、フリップ芸とリコーダーを使って歌をうたうというスタイルですが、題材となるネタの他に、絵を描いてメロディーも作らないといけない。トータルとしてのネタ作りは大変ではないですか。

高田ぽる子(以下、ぽる子):私の場合、良くも悪くもお笑いの感覚が世間と少しズレているという自覚がありました。だから正攻法のコントで浮上するのは難しいような気がして。実際にコントを主軸にやっていた時期もありましたけど、あまり芳しい評価はもらえませんでした。

 だったら私は、どんな芸をやれば観客のみなさんに受け入れてもらえるのか。周囲の方たちからアドバイスをいただきつつ、自分なりに試行錯誤してみました。そしたらフリップとリコーダーを使って歌をうたう「うた紙芝居」にたどり着いて。このスタイルが自分の感性に合っていると思いました。

マインドマップでネタ作りすることも

高田ぽる子

――そうなんですね。ネタ作りはどうしていますか?

ぽる子:ネタ作りについては、私自身もまだ完全に把握していないというか。というのも、ネタ・メロディ・歌詞の各パーツを作る順番がいつもバラバラなんです。普段は作曲アプリを使ってメロディーの制作をしていますが、調子のいいときは、頭の中にメロディーがパッと思い浮かぶこともあって。

 それで、おもしろそうなメロディーが出来上がったら、そのリズムに合わせて歌詞をつけます。だからネタの題材より先に曲だけ完成しちゃうこともあります。どちらかと言えば、核になる題材から作ったほうが、それに付随するメロディーや歌詞も作りやすいですけど……。

 あとは、もう本当になにも思い浮かばないときなんかは、とりあえずマインドマップをやっています。そこから連想ゲームみたいに、ネタのヒントになりそうなものを発掘していく。私の持ちネタのひとつに「レタス物語」というのがあるのですが、あれなんかはマインドマップからの連想を重ねて、苦し紛れに作ったネタです(笑)。

――やはり「うた紙芝居」のネタ作りは大変ですね。音楽的な才能も必要ですし。

ぽる子:リコーダーは昔から得意な楽器で、高校時代に出場した大会で賞金を獲得したこともあります。今はもう弾けませんけど、ピアノを少し習っていたことがあって、そのとき覚えた和音の記憶を頼りに伴奏をつけてみたりとか。とにかくコミカルなリズムをイメージしながら作っています。

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