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「28歳までは何をやってもいい」新作『ジュラシック・ワールド』脚本家インタビュー

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 映画史に革新をもたらした『ジュラシック・パーク』シリーズを引き継ぐ新章『ジュラシック・ワールド』の続編『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。本国アメリカで大ヒット発進したアドベンチャーが日本でもついに公開!

ジュラシック・ワールド/炎の王国

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』© Universal Pictures

 前作の監督を務め、今作では製作総指揮と脚本を担当したコリン・トレボロウさん(41)が来日。作品やスティーヴン・スピルバーグとの関係などについて聞きました。

『ジュラシック・パーク』の生みの親に見せるなら

――エンターテインメントを通じて人類に警鐘を鳴らし続けてきた『ジュラシック・パーク』シリーズですが、原作者のマイケル・クライトン(’08年没)に本作を観せられるなら、何をアピールしたいですか?

コリン・トレボロウ(以下、トレボロウ):マイケルが、彼の小説のなかで呈した問い、正そうとしたさまざまな問題点を、我々の作品を通して伝えていることを理解してもらえたら一番嬉しいね。

 科学、遺伝工学における問題を扱い、地球の環境や動物に、我々が与えている影響も汲み取っている。クライトンはSF作家ではあるが、そのなかに社会性をしっかりと盛り込んだ。我々も作品のなかで、そうできていたらと思っている。

――ビジュアル面も『ジュラシック・パーク』当時から、どんどん進化しています。クライトンも驚くでしょうね。

トレボロウ:もちろん彼は、技術の革新によって与えられた映像に感銘を受けると思う。エフェクト技術のすばらしさ。でもそれも科学の持つ力と同じで、やりすぎてはいけない。物事を変えていく、手を加えるということを、どこまでやっていいのか。やりすぎないところで、どこで線を引くのか、自制を大事にするべきだと、クライトンなら言うんじゃないかな。

恐竜も観客も今までにない環境に置かれる

ジュラシック・ワールド

『ジュラシック・ワールド/炎の国』製作総指揮と脚本のコリン・トレボロウさん

――いろいろなジャンルが詰め込まれているので、バランスが重要かと思います。トレボロウさんが今作の脚本を書かれる際に、気を配ったこと、バランス、フィーチャーした部分を教えてください。

トレボロウ:あらゆる部分で気を使ったよ。さまざまなジャンルを取り入れ、そのバランスを取るというのはとても大事なこと。同時に作品全体のトーンとしての一貫性を持たせなければならない。観客が本当に冒険に出ていると感じられるよう、監督のJ・A・バヨナと話し合いながら進めていった。

――私は前作から引き続き登場する、ヴェロキラプトルのブルーが出てくるたびに情が沸いて切なくなっていました。

トレボロウ:ブルーを挙げていただいたように、観客を世界に深く誘うために、感情移入できる部分を大切にしていった。恐竜が吠える、火が飛ぶといったスペクタクルを優先するあまり、感情移入できるところをカットするのではなく、ドラマ部分が、大きなタペストリーのように一緒に作品を織りなせるよう意識していった。

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