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積み立て投資は今が始めどき。アフターコロナへの資産形成術

コラム

 コロナウイルスの影響で収入減、に悩まされている人も多いだろう。世界恐慌の足音すら聞こえ始めた今、1円でもお金が欲しいと思うのが正直なところだ。副業や投資にデビューするなら、何から始めたらいいのだろうか?

株式投資

※画像はイメージです

中長期の資産形成なら「積み立てETF」

 即金性の高い副業に加え、非常時だからこそ、中長期にわたって資産を育てる視点も大切だ。そこで、作家であり投資家の橘玲氏に、このコロナ時代に武器となる投資法を聞いた。

「ETF(上場投資信託)の積み立て投資が一番でしょう。積み立ての場合、一定の金額で購入し続けるので、下げ相場で株価が下落しているときのほうが多く購入できるんです。そのまま持ち続ければ、数年後に景気回復したとき、利益が大きくなります」

 数あるETFの中でもオススメなのは、世界の株式市場の値動きに連動した「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本」(銘柄コード:1554)や、アメリカを代表する企業500社で構成する「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」(銘柄コード:1547)などだという。

※編集部注:ETF(上場投資信託)とは、投資信託のうち上場しているもので、ひとつの銘柄を買えば多くの株式等に分散投資できてリスクを抑えることができる。同じような商品でも、ETFは通常の投資信託よりさらにコスト(信託報酬)が安いのが大きなメリット。
ただしETFは原則として、通常の投資信託のような「自動積立設定」ができない。ETFを積立するには、「毎月1万円前後」などと自分で決めて、その都度、手作業で売買するのが普通。
もし、「いったん積立設定をしてほったらかしにしたい」場合は、通常の投資信託のほうが向く。

アフターコロナには相場も戻る

即(金)副業BEST32

橘玲氏。作家・投資家。小説から評論、投資術など幅広いジャンルで執筆。近著に『上級国民/下級国民』(小学館新書)、『2億円と専業主婦』(マガジンハウス)など

「個別株だと、万が一その会社が潰れれば、すべてを失ってしまいますが、株式市場全体に投資するETFの場合、ゼロになることはありません。個別株投資はリターンも大きいですが、良い銘柄を選ぶのは膨大なリサーチが必要です。正直、その時間を遊びや仕事に使うほうがいいですよ

 アフターコロナが叫ばれる今後については、どう見ているのか。

「ワクチンができるまでの数年間は、この状況が続くはず。だから、“アフターコロナ”じゃなくて、“アンダーコロナ”なんです。満員電車で長時間通勤をするのではなく、テレワークやサテライトオフィスを利用する働き方が当たり前になるはず。社会が感染症に適応した頃には、相場も戻り、購入したETFも利益がきちんと出ているはずですよ

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