実は格安SIMよりお得?スマホ大手「大容量50GB」の使い方
ここ数年、「格安SIM」が着々と普及している。景気が良いのは相変わらずごく一部で、2019年10月の消費増税以来、街の表情はずっと暗い。家計簿もキツキツな厳冬である。節約に目ざとい人は、料金の下がらない大手キャリアに見切りをつけて、すでに格安SIMに乗り換えているというケースも多いのではないだろうか。
しかし実は、大手3大キャリアを利用するメリットもある。格安SIMと比べて通信速度が速く、安定している点はもちろんだが、50GB級の容量を持つプランが、そこそこ手頃な価格帯で提供されるようになってきたのである。
大容量プラン自体は格安SIMにもあるが、時間帯によって通信速度がまちまちなのでは、その真価を発揮しない。そこで今回は、大手3社(docomo、au、SoftBank)の大容量プランの魅力を紹介していきたい。
「ギガを食う」のはこんなアプリだ
スマホの“ギガ”を消耗しているアプリは、いくつかに絞られる。たとえばネットテレビの「AbemaTV」は、クライアントアプリが良く工夫されていて、格安SIMなど低速回線でもそれなりに楽しむことができる。ペットチャンネルや、2018年シーズンまで続けてきたプロ野球中継がなくなったのは残念だが、懐かしアニメや麻雀などの楽しいコンテンツがたくさんあって、暇つぶしに観ていても飽きないだろう。
一方スポーツ動画ストリーミングの「DAZN」は、限りある“ギガ”を根こそぎ食らっていく。せっかく仕事帰りに野球の試合を観られると思って契約していても、キャリアの速度制限にかかってしまっては台無しだ。最近はアプリが更新され、容量節約モードもできたが、それでもまだ貪食な部類に入る。
他にも“ギガ食い虫”はいる。たとえば、Amazonなどで売られている「Slingbox」という機材を使うと、自宅の地デジチューナーやHDDレコーダーにネットワーク接続し、スマホやタブレットからリモート視聴ができるようになる。
これは、ワンセグのないiPhoneやiPadでもテレビを観られる救世主のような存在なのだが、案の定“ギガ”を減らしまくる。電車の中でずっと「Slingbox」のアプリを起動していたら、“ギガ”の貯金はあっという間にすっからかんだ。