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『ダウンタウンなう』『行列』…微妙に変わってきた人気番組4選

暮らし

 ダウンタウンのふたりがゲストと居酒屋でトークを繰り広げる人気番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ)。この「なう」が何を意味しているのか、気になったことがある人もいるのではないでしょうか。

ダウンタウンなう

※画像は公式サイトより

 その背景には番組内容の変化があります。今回は、人気番組のコンセプトの変遷を見ていき、その背景にあるものを紹介します。

1)『ダウンタウンなう』(フジテレビ)

『ダウンタウンなう』の「なう」の由来は、番組開始当初は、ほぼ生放送(10分程度のディレイ)で放映されていたからです。

 今と異なり、ギリギリな状況にいるゲストとスタジオでトークするというかなり尖った内容で、ゲスト同士が一触即発の事態になるなど、話題となりました。

 そんななか前番組『してみるテレビ!教訓のススメ』の最終回で放送された坂上忍さん企画の居酒屋巡りのコーナーを取り入れてみたところ、視聴率が急上昇。いまではこの企画をアレンジした「本音でハシゴ酒」のコーナー1本で番組が構成されるまでになっています。

 ちなみにダウンタウン繋がりでいうと、現在ではゲストを多数招くトークバラエティのイメージが強い『ダウンタウンDX』も、ダウンタウンと大物ゲストとのトーク番組→クイズ番組→ゲーム番組と変遷し、現在の形式に落ち着いています。

2)『行列のできる法律相談所』(日テレ)

行列

※画像は公式サイトより

行列のできる法律相談所』(日テレ)は、法律が絡む困ったケースについて、弁護士軍団の見解を交えてトークする法律バラエティ番組ですが、こちらも開始当初と比べるとなかなかの変貌を遂げています。

 初代所長の島田紳助さんの巧みなトークさばきもあり、放送開始当初からトークにも重点が置かれた番組ではありましたが、あくまでも法律問題がメインに据えられていました。が、徐々にトークに重きが置かれるようになっていきます。

 島田さんの引退後は、「私が癒される瞬間」「あの人が大好き 猛烈に片思いしてます!」など、法律とは全く関係ないメインテーマが採用されることが多くなり、弁護士軍団も当初は4人体制だったのが、現在では2人に。盛んに使われていた「絶対に訴えてやる!」のキャッチコピーも、使われなくなりました。

 しかしそうした変化の甲斐もあってか高視聴率を維持しており、一時は法律問題を扱わないことに対する批判もありましたが、すでにその批判も沈静化し、トークバラエティとして確固たる地位を築くに至っています。

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