上司の「ドヤ顔訓示」との向き合い方。要注意は“本田圭佑”課長?
同僚よりも一歩リードしたいけど、会社の奴隷にはなりたくない! そんな若手サラリーマンに、自称「若き老害」にして働き方評論家・常見陽平氏が、会社で“ほどほど”にうまくやっていく方法を伝授。
第6回は、めんどうな「訓示」との向き合い方だ。
めんどうな「訓示」と付き合い方は
2019年が始まった。平成ももうすぐ終わる。
春は私にとってウキウキするシーズンである(花粉症を除けば……)。春の陽気に浮かれているからではない。意識高い系ウォッチャーにとって、たまらないシーズンだからだ。
なぜか? 新年の抱負、成人式、卒業式、人事異動、入社式、入学式というイベントが目白押し。
ゆえに、意識高い系が「訓示」や「お気持ち表明」をすることが多いシーズンなのだ。ましてや、今年はこれに「平成最後」がついてくる。平成最後に意識高い系が発する言葉たち! これだけでご飯三杯はいけそうな予感である。
もっとも、会社員諸君にとっては意識高い系をウォッチする暇すらない人もいることだろう。それよりも、強制的に聞かされる、経営陣や管理職のスピーチにどう向き合うかということの方が切実な問題だろう。いいだろう。経営陣、管理職のスピーチの面白がり方を伝授しよう。
経営陣、管理職のスピーチの何が問題か
2018年にある意味、大復活を遂げたのが本田圭佑だった。
NHK『プロフェッショナルの流儀』では、プロとしての姿勢、これまでの栄光と挫折、さらには再起にかける想いが感動を呼んだだけでなく、最後の「プロフェッショナルとは?」という問いに対する「ケースケ・ホンダ」という言葉の滑りっぷりが話題となった。日本代表チームの若手選手からもいじられたそうだ。
もっとも、これにより本田圭佑は再ブレーク。もうこれが現役最後になるかもしれないと言われる中、日本代表に復帰し、狂い咲いた。
職場でもこういう「いい話をしようとしているのに、いい間違えて滑る課長」「カッコつけようとして、滑る課長」がいないだろうか? 面白がるのに格好の対象である。
よくあるのが、四字熟語の言い間違えだ。「上意下達(じょういげだつ→かたつが正しい)組織を脱却していきましょう!」など、「お前、解脱するのか?」と言いたくなるような言い間違えなどは味わい深い。