bizSPA!フレッシュ

「意志が弱くてダイエットが続かない」20代男子に“禁糖”ラッパーが回答

暮らし

「何でやりたいのか?」は自分で決めるしかない

cake

ダースレイダー:じゃあ、甘いものが好きで、夜に起きてジュースを飲んじゃうっていうのをやめたいなら、なんでやめたいのかってところが大事。

 なんとなくだったら絶対続かないと思うし。例えば禁糖を1週間した後で、今また糖漬けに戻ってると思うんですけど、その1週間を終えたあとに食べた甘いものって、たぶんすごく美味しかったと思うんです。

 1週間糖を断つと、こんなにおいしくなるのかっていう意味では、1週間断ってから食べるってごちそう度が上がるっていう“良さ”があるよね。「毎日ダラダラと食べてたミルクレープが、1週間我慢して食べたらこんなにも旨いものなのか!」みたいなのがあれば、その感覚を味わうために、1週間断つっていう目標は立てやすくなると思う。

 そういう理由もないのに、ただ止めるとか、ただ決めるっていうのは、ある種、宗教を信じて神の命令に従うくらいの“何かしらの強制力”がないといけない。だけど、現在の世界は神様以外にもいろんな命令を出してくる、例えばコンビニのお菓子の棚みたいな(笑)。神より強い指令を出してくる人たちがいるんで、もう自分で決めるしかないと思うんです。

 自分で決めるには、それに対する思い入れを持つ。そのことに対して、感情を込められるかどうかが大事。だから、好きになれるところを自分でいくつか並べて、好きになる努力をすることが、続けられるコツだと思います。

<構成/サジェリコフ 撮影/山口康仁>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

おすすめ記事