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ヤマト運輸の内部告発Twitterが出現。現場の声からわかることは?

ビジネス

 いまや買い物はスマホと指一本で済ませる時代。しかし、ハイテクなシステムを支えるのは、人間です。

 昨年、残業代未払いの問題と、Amazonの当日配送業務から撤退を発表したヤマト運輸株式会社。同社ではドライバーを中心に慢性的な人手不足と過酷な労働環境が浮き彫りとなり、話題になりました。

yamato

ヤマト運輸株式会社ロゴマーク

 あれから1年ほど経ちますが、ある出来事によって再び話題を呼んでいます。

Twitter上に告発アカウント出現

物流

※画像はイメージです

 先月、Twitter上に内部告発者を名乗るアカウントが現れ、ヤマト運輸での勤務経験のあるというフォロワーたちからも次々と内部事情の暴露ツイートが投稿されています。

 ヤマト運輸といえば宅配業界の最大手のひとつでもあり、ネットショッピングやお中元やお歳暮の時期に利用する人も多いでしょう。

 しかし、「みんな冷蔵や冷凍の品をヤマトで出して安心してない?」という言葉に添えてツイッター上に挙げられた写真には、乱雑に積み上げられた要冷蔵の荷物が……。写真は、いつどこで撮影されたものなのかはわかりませんが、告発者を名乗る人物は、要冷蔵品も要冷凍品も常温に近い温度で放置されていると証言しています。

 このツイートは、投稿されてから1週間で約9万リツイートされ、拡散されています。ヤマト運輸は、BIGLOBEニュース編集部の取材に対し、「告発内容の一部には間違いがある」と答えています(参照:BIGLOBEニュース)。

 年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」に寄せられる口コミから、リアルなヤマト運輸の実態を見てみましょう。

大正8年創業の老舗運送会社「ヤマト運輸」

 ヤマト運輸は、1919年(大正8年)に創業し、来年100周年を迎えます。

 現在は中央区銀座2丁目に本社を置き、社員数は2018年3月15日時点で17万1898名。2017年度におこなわれた荷物の総量抑制や、運賃値上げも影響し、宅配便市場シェアは減少傾向ですが、いまだトップの43.6%(2017年度・国土交通省調べ)です。

 労働環境に関する昨年のニュースや告発ツイートの数々を目の当たりにし、さぞかしブラックな企業なのだろうと思っている人もいるかもしれませんが、意外にも満足しているという声も多く寄せられていました。

「大手企業なので福利厚生はしっかりしている。提携先の保養所もあり家族にとってもありがたい」(物流サービス・50代後半男性・正社員・2017年度)

 もちろん、配送ドライバーか、管理部門かでハードさは違うでしょうが。

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