30過ぎたら必須の「ご機嫌取り」スキル、9割方の人が欠落している
30を越えるとそれだけではうまくいかなくなる
30を越えてチームを率いる立場になってから、この「できることを増やすアプローチ」ではなかなかうまくいかないなと感じる場面が多くなりました。自分自身がどんなことができるか、どんなことを知っているかというよりも、「チーム全体として良いパフォーマンスを出すこと」が求められるようになったのです。もちろん、日々新しい知識や経験を得るために仕事や勉強に勤しむことは重要です。
とはいえ、よっぽどぶち抜けた天才でもないかぎり、自分ひとりでは大したことはできません。チームのみんながのびのびと働き、協力し合い、その才気を出し切るような環境を作ること、それが30代以降に求められていることなのです。それこそ、リーダーやマネージャー向けの「リーダーシップ」「マネジメント」「チームビルディング」「1on1」などなどの書籍が無数に出版される主要因です。
わかっていてもマネジメントは難しい
これらの本には学ぶべきところがたくさんあるとは思いますが、必死に自分の実力をつけるために邁進してきた20代にとって、これらをスッと自分のものにするのはなかなか難しいものです。ぼく自身、チームを持つようになってからも、社長として日本事業に関する全責任を持つようになってからも、さまざまな地雷を踏みぬいてきました。会社を伸ばしていくことに頭がいっぱいすぎて、社員の気持ちを無視したコミュニケーションをしてしまい、悲しませたり怒らせてしまったことが多々ありました。本当に申し訳なかったなと感じています。
これを読んでいるみなさんの中にも、現在進行形で苦しんでいる人は少なくないはず。「自分のことだけ考えていればよかったあの頃に戻りたい…」と思いますよね。