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少子化対策は投資ではない?「異次元の少子化対策」にお金が使われない根本的な理由

コラム

なぜ国債発行は難しいのか?

国債

 れいわ新選組のくしぶち万里議員が国会で「“こども国債”という名義で国債を発行して財源にあててはどうか」という発言をするなど、国債発行での予算確保も視野に入れても良いのではないか。なぜ少子化対策の議論になると、「どこから予算を捻出すれば良いのか?」ということが前提になるのか。

「岸田首相は財政方針として、“プライマリーバランス黒字化目標(以下PB規律)”を変更する姿勢を見せていません。PB規律はいわゆる『政府の借金を返済しなければいけない!』というもの。とはいえ、“政府の赤字は民間の黒字”ですので、政府が黒字化を目指すことは私達国民が貧困化することになるので、大前提として誤った方針ではあります。また、政府は長期国債を60年かけて完全償還することを指す“60年償還ルール”も国債発行の足枷となっているのですが、PB規律同様に見直される動きはありません。

PB規律があれば、『政府の借金が増えるから国債発行は絶対ダメ!』ということになり、60年償還ルールがあれば、『国債を発行するなら、その償還のためには増税などして財源確保をしなきゃダメ!』となります。この2つのルールがあるために国債発行はかなり難しいのです。ただ、残念なことに、『これらのルールの凍結、廃止をしなければいけない!』という議論は岸田内閣において全く存在しません。必然的に『国債でまかなおう』という議論は100%出てこない、という状況が今なお続いています」

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