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泣き寝入りは嫌!お局ハラスメントに遭遇した派遣社員が通報した結果…|職場ミステリー

コラム

真偽を確かめようと奔走

森下さんはお局Hの発言の真偽を確かめようと決意。他の事務の女子社員2人に話を聞こうとしたところ、森下さんより2歳年上の先輩社員はHさんと同じように卑下する言い方。もう1人の20代の女性社員といえば、森下さんの目の前で、森下さんの言動をHさんにLINEで報告したのです。

若い女性 20代 LINE スマホ

「翌日HさんからLINEが送られてきました。『誰が言ったとか言わないとか、そんなことを追求するより、あなたの人としての行動を考え直さないと信頼を失うよ。私は善意で注意喚起したのに、信頼されてなくて悲しい。信頼されるような人間になってください』と。全く自分が悪いと思ってないことが伝わる内容だったので、私はこれまで一生懸命やってきたことが虚しくなって、その職場を即座に離れることを決意しました」。
正社員になりたかったものの、ハラスメントがはびこる職場にいる必要がないと思った森下さん。

「でも泣き寝入りは嫌です。そこで社内のハラスメント委員会に通報して、然るべき措置をお願いしたところ、すぐに調査に乗り出し、とても誠実に対応してくれました」。

ハラスメント禁止

一番のミステリーはお局Hさんがなぜ同じ部署で長い間勤務していたこと。理由はどこの部署もHさんの受け入れを拒否していたからでした。

「私が退職した後に、会社はハラスメント講師を呼び、正社員に受講を促したと聞いています。Hさんも他の事務女子の2人も異動させられたそうです。私の苦しい経験が少しでも役に立つのなら、嬉しいです」。

森下さんは新しい就業先が決まり、この災難をバネに、将来は語学を生かせる企業に正社員で転職したいという目標を掲げているそうです。

<TEXT/夏目かをる イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

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コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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