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「疲れが取れない」のは睡眠時間のせいじゃないかもしれない

コラム

 では、このような情緒的ダメージの蓄積を避けるにはどうするべきか?再度「道は開ける」から引用します。

“この神経性の疲労に対する対策は何か?休息、休息、休息!仕事をしながら休息する術を覚えることだ!”

 2ヶ月ほど前でしょうか。Zenyum Japanのメンバーの一人がこんなことを言ってくれました。
 「Zenyumでの仕事は”仕事”と思ってないんですよね。もちろん真剣にやってはいますが、適度に息抜きしながらみんなで雑談もしつつ、コーヒーを飲みつつ、たまには愚痴も言いながら仕事をラクに進められる、そういう環境だなと思っています」

 ぼく自身、あまりにも強い緊張を強いられる環境はニガテです。そのような環境に放り込まれると、自分の頭がきちんと働かなくなってしまいます。なので、自分の会社では「とにかく楽しく、ムリせずやっていくこと」を意識しています。もちろん結果は出さないといけないのですが、それは過度なプレッシャーやお互いの疑心暗鬼から生まれるものなのでしょうか?それよりも、お互いに安心できる雰囲気の中で、冗談も言いながらラクに仕事を進めていくほうが、結果も出るのではないでしょうか?

 もしかしたら、これを読んでいるみなさんは「お互い信頼して楽しく働ける環境であれば疲れはたまらないかもしれないけど、上司や同僚はいつもピリピリしているし、お客さんからはたくさんのクレームが来るし、気楽に休みながら仕事をする、なんてとても無理だ!」と思っているかもしれません。その気持ちはめちゃくちゃよくわかります。

 よくわかるのですが、それで自身に過度なプレッシャーをかけ続けると、困るのは自分自身です。日々の仕事も楽しくないですし、不要な疲れも貯めてしまいます。最悪の場合、身体や心を壊してしまうかもしれません。そうならないためにも、「自分だけでも気楽に、休みながら仕事をするクセ」をつけてほしいなと思います。あなたの周りに、飄々と楽しそうに結果を出し続けている人がもしいたら、その人と一緒に仕事をしてみて、その人の「ラクに進めていく感覚」を身体で覚えるのもいいかもしれません。

 ただでさえ大変な仕事、ゆっくり気楽にやっていきましょう。仕事人生、短くはないのですから。
 
<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

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外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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