他者を振り回す“不機嫌ハラスメント”とは?イライラしてしまう人の特徴も
イライラしたら1人になろう
さて、知らず知らずのうちに自分自身がフキハラ加害者になっている事態は避けたいもの。そうならないためにすべき手段も心得ておきたいものだが……。
「強いて言うならば、イライラした時には、極力、他人から距離を置くと良いでしょう。なので、テレワークは会社内のフキハラ被害を防げる良い働き方のように思います。とはいえ、家で仕事している時に、不機嫌になり今度は家族がフキハラにさらされるリスクは高まりましたが……」
周囲から「なんかムスッとしてる」「機嫌悪そう」と思われる人も一定数いるが、そういった人はどうするべきか。
「表情から気をつける、ということでしょうか。とはいっても、例え不機嫌そうに見られたとしても、実際に不機嫌でなければ他の人に伝染することはありません」
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誰もが被害者、加害者になりえるフキハラ。まずはイライラすることが周囲に悪影響を与えることを知っておくことが大事なのではないか。
<取材・文/望月悠木>
【満倉靖恵】
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授。生体信号処理、脳波解析などをキーワードに、脳神経メカニズム・感情・睡眠・うつ病・認知症などに関する研究に従事。特に医工連携型研究に注力。電通サイエンスジャムと共同で、世界初の脳波によるリアルタイム感情認識ツール「感性アナライザ」を開発。『フキハラの正体 なぜ、あの人の不機嫌に振り回されるのか?』(ディスカヴァー携書)