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“NASAの計画”に抜擢!月面探査車ベンチャー社長が語る「100年後の地球」

ビジネス

世界で唯一の“洞窟探査”が可能なボディ

ダイモン

軽量でありながら驚異的なタフさを誇るボディ

――YAOKIが月に到着した際、どのような活動が期待できますか?

中島:時期によって果たせる仕事のレベルが上がっていく想定です。まずはなんといっても、水資源探査。月に水資源があるというのは判明していますが、「どこに、どのくらいの規模あるのか」は調査していく必要があります。恐らくは砂の下に凍った水分があると見られているため、そこを見つけ出すという仕事ですね。

 またこれは年単位で少し未来の話ですが、基地建設に適した場所を見つける仕事も見据えています。月の表面はプラスマイナス100度の温度変化が起きるだけでなく、地球より強い放射線が降り注いでいるという非常に過酷な環境。そのため月面開発の基地を始め、人類の居住空間を作るなら洞窟がベストなんですよ。

 ただ何があるのか、どんな地形なのかわからない洞窟に人が入っていくのは危険。そこで、軽くて丈夫なYAOKIを投げ込んで探索していくというわけです。YAOKIは100mの高さから落としても壊れない頑丈さ。月の重力は地球の6分の1のため、単純計算で600mの落下までなら耐えられるタフさです。

 スカイツリーのテッペンから落としても平気と考えてもらうと、月でどれだけ頼りがいがあるかわかってもらいやすいと思います。

地球からコントローラーで操作

ダイモン

株式会社ダイモンのメンバー

――操作はリモートで可能ということですね。

中島:リモートで操作します。最初の稼働では、地球にいるコントローラーが操作する形になるはず。ただ地球から月は光の速さでも約4秒の時間が必要な距離があります。

 どうしてもYAOKIのカメラから送られてくる画像と機体の操作にはズレが生じてしまうはず。YAOKIの頑丈さは、不慮の落下などを想定した作りでもあります。

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