「やっぱりツイてない!」過去の嫌な記憶で悩むのをストップさせるには
特に大きな失敗をしたわけではないのに、なんだか毎日が息苦しく、幸福を感じられない……。そんな「しんどい」を抱えている人も少なくないでしょう。予約数か月待ちの人気心理カウンセラーPocheさん(@Poche77085714)が、そんな「しんどい」がラクになるような考え方を提案した一冊が『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOAKWA)です。
「自分なんて」が「自分らしく」に変わる35の考え方を心理学の観点から紹介した同書から、嫌な記憶との付き合い方を紹介します(以下、同書より抜粋)。
嫌な記憶は「自分のために」手放そう
嫌な記憶を手放すのは、自分のためだけにしておきましょう。「あんな人のために悩む時間がもったいない」「あんな人のこと、もう思い出したくない」と心から思えたときに、自分のために嫌な記憶を手放すのがベストです。
「相手に申し訳ないから」と誰かのために手放したり、「もう過去のことは忘れなよ」と誰かに言われて手放したりしないこと。心から納得できていないことは、後悔しやすいですから。
誰かを許すことが幸せにつながる
「誰かを許すことが幸せにつながる」という考え方もあります。心から許すことができれば、それに越したことはありません。これ以上あなたが思い悩まずに済むからです。でも自分の心にウソをついて、自分の本音に蓋をして、幸せになるために「無理やり許す」ことはしないでおきましょう。
無理やり許すというのは、腕に傷ができたときに傷の処置をしないまま包帯でグルグル巻きにして、長そでの洋服を着て「とりあえず見えないようにする」ようなもの。時間とともに自然に治癒すればラッキーですが、現実はそんなにうまくいきません。
傷跡が見えれば嫌な過去はよぎるし、腕の傷が疼(うず)けば記憶は生々しくよみがえってしまいます。無理やり許した期間が長ければ長いほど、抑え込んだ本音が多ければ多いほど、怒りも悲しみも大きくなって再びあなたに襲いかかります。