“低スペック男”のアプリ婚活は「手数を増やすことが基本」大学教授が直伝
今や一般化したマッチングアプリでの男女の出会い。とはいえ、素敵な出会いを獲得するためには、客観的かつ冷静に自分自身の市場価値やニーズを見極める必要がある。いわばマーケティング的な発想は「アプリ恋活・婚活」には必須のスキルといえる。
マッチングアプリを実際に体験した感想を交えながら、マーケティングをはじめとしたビジネス教養の基礎を解説する『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』(クロスメディア・パブリッシング)が話題だ。
著者で、東京都立大学大学院准教授の高橋勅徳氏(@misanori0818)に、マッチングアプリがもたらした世の中の変化について予測してもらった前回の記事に引き続き、マッチングアプリにおける男性の戦い方や恋愛弱者の男性がやるべきことなど話を聞いた。
就活の要素やゲームの感覚を持ち込もう
そもそも、マッチングアプリを利用することで「自分自身が商品として扱われる」という感覚にさいなまれる人もいる。そうならないためにはどうしたら良いのか。
「受験でも就職活動でも、『自分自身を魅力的な商品として作り込んでPRする』という局面はもはや日常茶飯事。それが『恋愛や結婚の領域まで進出してきただけ』と考えると、多少なりとも楽になると思います。
写真やプロフィールを改訂していくなかで『いいね数やPV数がどう上がっていくのか?』『どう作り込めば、どういう異性がアプローチしてくるのか?』といったことを、常に確認する姿勢で臨めば、マッチングアプリをゲーム感覚で楽しめるのではないでしょうか。そう考えると、エントリー後にお祈りメールしか来ない就職活動より、PDCAサイクルを繰り返すことができます。アプリでの婚活・恋活はむしろ良心的であり、やり込み要素も多いです」
プロに頼むのが手っ取り早い
マッチングアプリは写真の重要度がとても高い。鏡ごしの自撮りであったり、妙な加工がされているだけで足切りに合う可能性大だ。高橋氏も「ある程度のコストをかけるべき」と述べている。
「本気でマッチングアプリで出会いを求めるのであれば、プロフィール写真はプロに撮影してもらうことが1番良いです。またファッションについても、婚活専用のコンサルタントサービスが存在します。美容面からファッションまでトータルコーディネートを提供してくれ、予算と相談しつつ利用するのが最善ではないでしょうか。男性で写真うつり、美容やファッションに気を使っている人は、実は少数派。専門のサービスを利用した投資が最もレバレッジが効くと思います」