“恋人ナシ”35歳大学教授に聞くマッチングアプリの現実「実は理想的な出会いの場」
周囲を巻き込んで大騒ぎに発展するかも…
「友達同士の人間関係の中でも、断りきれずに容姿や収入面で許容できない相手と交際をしてしまうケースも多いのではないでしょうか。それで『やっぱ駄目だわ』と別れ話になった時、周囲を巻き込んで大騒ぎに発展するかもしれません。
自分が理想とする、あるいは少なくとも納得できる異性と、人間関係のしがらみがないシチュエーションで出会えるマッチングアプリは、実は理想的な出会いの場です。職場や学校、親族・友達関係での出会いが生み出すしがらみが、面倒かつ理不尽に感じていたからこそ、ここまで広まったと言えます」
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マッチングアプリで知り合った人が結婚式を挙げる時、出会いのきっかけを“知人の紹介”と言われることは少なくないという。まだまだ恥ずかしさや違和感が世間にあることの裏返しのように思う。今回話を聞いてみて、数年後には堂々と「アプリで出会いました」と公表するカップルが増え、現状よりもさらに市民権を得ている気がしてならない。
<取材・文/望月悠木>
【高橋勅徳】
東京都立大学大学院経営学研究科准教授。神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了。2002年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。専攻は企業家研究、ソーシャル・イノベーション論。自身の婚活体験を基にした著書『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』(クロスメディア・パブリッシング)が話題に