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「日本の100円ショップ」がオランダにも!“不毛の地”ヨーロッパにもブームは来るのか

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日本人客はたったの2割

ピカピカ

アジア人、欧米人と、様々な人々が並び賑わうレジ前

 店長の西田美香子さんによると、「来店者は日本人が2割、残りの8割は日本人以外」だと言う。

「オランダは意外と多くの民族が住む国で、特にアムステルフェーンは多国籍な街です。そのため地元住人と言ってもオランダ人だけではなく、ヨーロッパ各国、インド、中国、韓国など、さまざまな国の方がいらっしゃいます」

 年齢層も幅広く、親子連れや若者だけでなく、高齢者も多い。ただ意外なのは「日本の100均商品の店」だと、わかって来店する人は少ないということ。ここオランダから見ると日本はとても遠い国で、観光で行ったことがあるという人は珍しい。

知られていない存在だからこその苦労も

 つまり「日本の100円ショップ」というもの自体が、まだあまり知られていない存在なのだ。日本の商品を扱っている、何かおもしろい物があるらしい、という感じで来店する人が多い。知られていないからこその苦労もあった。

「そもそも〈均一価格のお店〉というものがオランダにあまりないため、当初はその販売形態に戸惑う方もいらっしゃいました。商品の大きさと価格が比例する考えもあり、〈あのどんぶりよりずっと小さい醤油皿なのに、なんでこれも同じ値段なの?〉といったクレームもありました」と、西田さんは話す。

 だが現在では、「同じ価格で、こんなに良いものが買えた!」と、商品探しを楽しむ来店者も増えているそうだ。

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