「キレ芸は借金がきっかけだった」カンニング竹山、吉本から3回逃亡した若手時代
借金取りに追われて生まれた「キレ芸」
竹山:1つだけ明確だったのは、もう自分に嘘をつくのはやめようということ。僕と中島が心から面白いと思うことをやりたい。そんなことを真剣に考えている時に、借金取りが来て、でも舞台も迫る。もう破れかぶれです。最後のつもりだし、「これで終わりや!!」って、舞台上でリアルにマジギレしました。
それを見たリッキーさんは大喜び。〈キレ芸を磨け〉とアドバイスをくれて、以降は無我夢中で走り続けました。構成力が弱かったので、M-1初年度(2001年)や2年目は壁を感じたこともありましたが、やるしかない。売れるために、必死でしたね。
<取材・文/吉河未布 撮影/星 亘>
【カンニング竹山】
1971年、福岡県生まれ。1992年にお笑いコンビ「カンニング」を結成。『めちゃ2イケてるッ!』『エンタの神様』など全国放送のお笑い番組に出演し、「キレ芸」でブレイク。2006年、相方の中島忠幸さん死去によりコンビ解散。現在はワイドショーやバラエティ番組ほか、幅広く活躍中
Twitter:@takeyama0330