中古CD買取で500万円も!山下達郎など「高額買取品を見つける」5つのポイント
旧西ドイツで作られたCDは貴重
――この蒸着仕様のCDは生産国がウエストジャーマニーと書いてありますね?
佐藤:おお! そうなんですよ! ベルリンの壁崩壊が1989年。最初期のCDは西ドイツの工場で生産されていたんですが、ドイツが統一されたことで西ドイツ・プレスの表記は以後なくなってしまうんですよ。いわば「Made in W.Germany」が初期プレスの見分け方の目印のひとつと言えますね。
――CD音質についてはどうでしょうか?
佐藤:高音質の「スーパーオーディオCD(SACD)」が人気ですね。SACDは通常のCDより高価格かつ専用のプレーヤーでしか聴けないこともあり、そもそもの流通量が少ないですね。そうなると当然中古市場に出回る数が少くなるので高額取引されることも多いです。その他「XRCD」もオーディオマニアの方に人気のフォーマットですね。
総額500万円の高額買い取りも
――今まで高額取引だとどんなものがありましたか?
佐藤:地方の大量買い取りで総額500万円の買い取り額になったお客様がいましたね。やっぱり数が圧倒的に多いと、なかに絶対いいものがある。CDの山の中からレア盤がポロっと出てくると僕らもテンションが上がりますね!
――サブスクにはないCDの良さって何だと思いますか?
佐藤:音楽作品を物体で所持するという安心感は替えがたいですよね。CDは丁寧にあつかって適切に保管していればレコードと比べても劣化するリスクは少ないですし、時代を席捲しただけの理由はあると思いますよ。あとサブスクもどう転ぶかわからないじゃないですか。今どのサービスも月額1000円前後ですが、今後値上がりするかもしれない。となるとサブスクをやめる可能性だってある。そこで「あのアーティストのあの曲を聞きたい」となったとき、CDという選択肢があるというのは大切ですよね。