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バニーガールがいる「老舗会員制バー」を直撃。庶民の憧れだが“何円かかる”のか

ビジネス

ウイスキーもATMのように…

エスカイヤクラブ

ボトルキープの元祖でもある

 一体どのような発想で始まったのか。

「このシステムが始まった1976年は、銀行のATMが普及しはじめた頃です。『ウイスキーもATMのように、残量さえわかれば引き出せるようにしよう』という発想で開発されました。会員カードに残量データを記録して管理しています。今は残量をオンラインで管理できるので、かなり簡単になりましたね」

 管理は簡単になったとはいえ、A店で飲んだ分量をB店でも減らしておかなくてはいけない。この作業は、面倒なものではないのだろうか。

自動計量器を開発しました。例えば、Aさんがある店舗に、残量200gのボトルをお持ちだったとします。Aさんが別の店舗にご来店されたら、会員カードをお預かりして、空のボトルを自動計量器に載せると、200gのウイスキーが自動で注がれ、液体が追加できな特殊なキャップで閉めてお出ししています」

客層、利用シーンは?

エスカイヤクラブ

リニューアル前の発足当時の店内

 エグゼクティブな人々が集まり会員制となると、遠い世界のようにも感じる。会員にはどんな人がいるのか。

会社の経営者や、決裁権を持つような重要なセクションにいらっしゃる方が中心ですね。業種としては、金融や建築業の方、IT関係の方など幅広くいらっしゃいます。個人事業で、お医者様や弁護士の方も多くいらっしゃいますね。会員様の平均年齢は60歳くらいかと思います」

 元となるプレイボーイクラブはカジノをしながらの飲食客が中心だったとのことだが、エスカイヤクラブはどんな利用シーンで来店する人が多いのだろう。

「利用シーンは様々ですが、大事な取引先の方をお連れになって商談をされたり、経営する会社の社員の方を連れてこられたりという場合があります。ご夫婦で来られたり、お子様も一緒だったりとプライベートでの来店もありますよ

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