「簡単な仕事」だとバカにしていたコンビニバイト。32歳元店長が猛反省するまで
新人に優しく仕事を教えられるように
「過去の自分を殴り飛ばしてやりたくなりました。どうして俺も、元バイトのようにやさしく見守ってあげられなかったのかと、過去の自分の言動が恥ずかしかったです。いまからでは償う術(すべ)もありませんが、心を入れ替えて生きていきたいと本気で思いました」
元バイトの退店後、「ごめん、手が離せなくて。大丈夫だった?」と、慌てて奥からレジに出て来てくれたコンビニ店員にも、「すみません、ありがとうございます」と、はじめて感謝の気持ちを伝えたのでした。
「いまさらですが、自分が店長を任された頃には繁盛店だったのに、だんだんと売り上げが落ち、コロナ禍の営業不振で店を潰してしまったことは、コロナの影響だけでなく自分の責任も大きかったのではないかと反省しています」
その後は、新人さんにやさしく仕事を教えるように心がけていると言う渋沢さん。自分が体験していないことは想像だけで判断せず、頑張っている人にはやさしく接したいものですね。
<TEXT/夏川夏実 イラスト/葉月しあ(@shia_lifestyle)>