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“ゴマキの弟”後藤祐樹が明かす、更生を支えた家族の存在「服役中に母の死を聞かされた」

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過去への後悔を反骨精神でプラスに

後藤祐樹

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方(講談社ビーシー)

――かつては「ワル」に染まっていた後藤さんですが、36歳となった今では、再婚して幸せな生活を送っていると思います。人生を振り返るなかで、後悔はあるのでしょうか?

後藤:真面目に生活していたら、違う人生を送れていたのかなという後悔はあります。人生にはいくつかの分岐点がありましたし、そもそもを考えると、小学校時代に“父の死”を経験しなければグレなかったのかもしれないと思うんですよ。

 中学時代には、姉・マキちゃん(後藤真希)が芸能界入りして、当時から僕自身は“七光り”としてスカウトされた自覚がありましたけど、適当にただ与えられる仕事をこなしていただけでしたし、もっと真面目に取り組んでいれば芸能界を辞めることもなかったと思います。

 芸能界の引退後には前妻と結婚しましたけど、子どもができてからも悪事を働いていましたし、真面目な生活を送っていればよかったという気持ちは、今もあります。

――過去に対する後悔の念に引きずられてしまうときはありますか?

後藤:気にしてしまう性格ではあるけど、反骨精神のおかげでプラスに考えられているかもしれません。過去の責任は自分にありますし、イメージを回復させるのはやっぱり難しいなとは思うんです。でも、今の行動で見返したいというか、認めてもらいたい気持ちが一番強いので頑張れていると思います。

<取材・文/カネコシュウヘイ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw

【後藤祐樹(ごとうゆうき)】
1986年、東京都江戸川区に生まれる。2000年ダンスボーカルユニット「EE JUMP」で芸能界デビュー。2002年、未成年にもかかわらずキャバクラ通いしている現場を『FRIDAY』にスクープされるなどで、芸能界を去る。2007年に銅線の窃盗などで逮捕。2021年から、再婚した千鶴さんとYouTube『おっととっとちゃんねる。』をスタート。2022年1月から芸能活動を再開。格闘技にも活動の場を広げている

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

15歳でアイドルとして人気絶頂を極めた男が見た、奈落の底。朝倉未来とも闘い、ユーチューバーとしても活躍する後藤祐樹は、あがき続ける。混迷の時代。彼の生き方は、無難にしか生きられない我々に教訓と指針を与えてくれている

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