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飛行機の座席表から1つだけ抜けている「アルファベット」と、その納得の理由

暮らし

座席表示にないアルファベットとは?

飛行機 客室

 今ではどの航空会社でも、事前に座席指定ができるようになり、自分が望む座席が予約できるようになった。予約をするときは、各機種のシートマップが各航空会社のホームページに掲載されているので、インターネットで自由に調べることができる

 座席番号は、横列の場合、機首に向かって左からA、B、C……とつけられていて、最後はKのあたりで終わる。また、前方から1、2、3、4……と順に後方に向かって番号がつけられている。機種の大きさによって何番まであるかは異なるが、だいたいのところをつかんでおくと、どのアルファベットが窓側かとか、何番が翼の上かなどがわかって便利だ。

 このアルファベットのつけ方で、ある疑問を持っていた人もいるのではないだろうか。Aから順にアルファベットをふっていけばHの次は当然Iなのだが、実際の座席を見るとIがなくていきなりJに飛んでいる。これは、世界中のどの飛行機の座席でも同じようだが、なぜIが抜けているのだろうか。

なぜか「I」が抜けているワケ

 じつは、アルファベットのIは、数字の1と混同しやすいということから、あえて抜かしている。たとえば、搭乗券に「11 I0」と書かれていたら、「111」と見間違える人もいるかもしれない。そういう間違いを避けるために、アルファベットのIは座席番号には使わないのだ

 航空会社によっては、Aの次にBではなく、Cがつけられている場合がある。これはアルファベットのBが数字の13と混同しやすいからである。飛行機の機内座席配置のことを「コンフィギュレーション」というが、航空会社や路線によってさまざまな種類がある。日本航空では数十種類のコンフィギュレーションを路線によって使い分けている。

 たとえば、JALグループの国内線主力機種であるボーイング777を見てみると、前方キャビンは2+4+2の横8席配置のクラスJ、その後方に3+4+3の横10席配置の普通席が続く。シートマップを見て、機種ごとに見比べてみるのも新しい発見があっておもしろいものだ。

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