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毎週火曜に「必ず」残業する妻に不信感。“サレ夫”が証拠を手に入れるまで

コラム

期せずして「動かぬ証拠」を入手

浮気の証拠

「私よりもずっと前から疑っていたらしく、探偵事務所に調査を依頼したそうです。翌日の昼休み、会社近くの喫茶店でお会いした際に報告書を見せてもらいましたが、結果は完全に真っ黒。ホテル街を腕を組んで歩く姿やキスをしている写真などもありました

 上司の奥さんはすでに離婚の意思を固め、『妻にも慰謝料を請求するつもりだ』と言いました。そのうえで『必要ならこちらの証拠を提供いたしますが……』と仰ってくれたため、調査代金の一部の負担を申し出たうえでご厚意に甘えることにしました」

 玉井さんもこの時点で離婚を決意。その数日後の晩、妻に浮気について尋ねると案の定否定。ところが、相手の奥さんから連絡があり、会って調査報告書を提供してもらったことを話すと完落ち。ここで初めて「本気じゃなかったの。愛してるのはあなただけ」などと言い訳や謝罪を始めたそうです。

「報告書によれば2人の関係は私の結婚前から。百歩譲って1回限りの過ちならいざ知らず、長期間にわたってダマしていた以上、許せるわけがありません。彼女はそれでも『離婚はイヤ!』ってゴネてましたが、調停や裁判になろうともこちらの意思は変わらないと伝えると、諦めた様子で離婚届に署名・捺印してくれました」

職場不倫がバレた彼女は…

 ちなみに慰謝料は婚姻期間が短かったので双方に100万円ずつ請求。一方、妻は上司の奥さんに300万円を請求され、職場にも不倫がバレてしまうことに。上司はその後も勤めていたそうですが、さすがに妻は周囲から好奇の目で見られるのに耐えられず、すぐに辞めてしまったようです

「妻は家族関係が複雑で義実家とはほぼ絶縁状態。実家に頼ることもできなかったみたいで慰謝料は分割払いに応じましたが、かなり大変だったでしょうね。まあ、同情する気にはなれませんけど。彼らが勤める不動産屋との取引はウチの会社が仕事をもらう立場のため、契約を切れませんでしたが事情を説明して、先輩に担当を代わってもらいました。いくら仕事でもあんな男がいる職場になんか行きたくはないですから

 すべての責任は不倫した側にありますが、結婚を機に別れることなくその後も関係を続けていたのは悪質の一言。子供ができる前に離婚できてよかったかもしれませんね。

特集・浮気されたエピソード

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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