流通額5000億円!コンビニで買える「例のカード」人気の秘訣と便利な使い方
ちょっとしたプレゼントやお返しにも
また、近年では取り上げられることも多い「ギフトカードを利用した詐欺」の対策としては、各販売店と協力し、店頭の什器やレジ液晶画面など、消費者が購入する際に目のつきやすい個所に告知を掲示。購入前に冷静になるよう促す取り組みをおこなっている。
どんどんシェアが拡大するPOSAカード。その便利な使い方を尋ねてみると、「POSAカードは、クレジットカードのように手持ちのお金がなくても課金できるものでではなく、事前に支払った金額までしか使えないので、使い過ぎを抑えるのにもおすすめです」と、藤川氏。
「店舗ではなく、楽天やアマゾンなどで買い物をし過ぎてしまう方にはとくにおすすめです。また、バニラVISAカードであれば、世界中のオンライン・オフラインの加盟店で使用可能ですので、事前購入して海外旅行で利用するという方法もあるでしょう。
また、米インコムの技術を用いたPOSAカードやギフトカードは金券なので、ゲームに課金したりApple製品に交換したりと使い方も幅広いので、ちょっとしたプレゼントやお返し、送別の品としても喜ばれると思います」
POSAカードでメッセージを送るのも
今後の展望や営業戦略について藤川氏は、「認知度が高いゲームやギフトカード、動画配信などのカテゴリー以外の未着手だったマーケットにも進出し、ラインアップを増やしていきたい」と言う。
「OSAの技術を使ったギフトカードは販売から15年ほど経っていますが、認知はまだ足りていないと感じています。販売店さんと協力しながら、認知や訴求にも注力したいです」
POSAカードのなかには金額設定ができるものもあり、10~20代の若い世代を中心に、金額によってメッセージを相手に伝えられると人気だ。たとえば3,900円なら「サンキュー」、4,649円なら「よろしく」などがある。
藤川氏は「そういったところも含めて、カード自体をギフトにするという文化を広めていきたいですね」と語る。キャッシュレス決済サービスの多様化はまだまだ今後も発展していきそうだ。
<取材・文/夏川夏実>