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「借りた傘を返したい」と突然のLINE。20代会社員が経験した複雑な関係

コラム

かなり悩んだ結果、連絡先を教えることに

「B君は一緒にいるときはたくさん話すんですけど、根はシャイでプライドが高めの性格をしていました。結局、A子さんとの進展はなく、精一杯の頑張りで最終日に傘を貸したんでしょう。かなり悩んだ後、B君にA子さんのLINEの件を知らせました。B君は法律事務所勤務で忙しいらしく、数日後に返信が来ました。プライドが高いのか、適当に処分していいと言い出したんです

 せっかくの機会であるはずなのに、つれない態度のB君。その後の会話で、傘の一件の後B君がグループLINEを自ら退会していたらしく、A子さんは、1人しかいない「直樹」宛にコンタクトを取ったのも無理はありません。

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「B君に、LINEアカウントをA子さんに知らせていいか聞いたところ、すぐOKをもらったので、A子さんにB君が傘の持ち主だとLINEで説明して、直接コンタクトを取ってほしいと頼みました。A子さんはとても喜んで、知らせてくれたお礼のメッセージを、自分にも送ってくれました」

まさかの展開もその結末になぜか安堵

「2週間後、B君からLINEが届いたんです。内容は、僕への感謝とA子さんと友達以上の関係になれたという報告でした。あの後、A子さんから丁重なメッセージが届いたらしく、どうしてもお礼と返却をさせてほしいと言われ、結局、会ったらしいんです」

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 彼らは、打ち上げの時のお店で会うことになり、A子さんは念願のお礼と返却を果たし、B君との会話も楽しく盛り上がったそうです。直樹さんによると二人はそれ以降も仕事帰りに時々食事などを楽しんでいるらしく、急接近しているようです。

「B君が幸せそうで、よかったなと感じています。僕もA子さんのことが好きでしたが、後悔はありません」。そう語る直樹さんは、その後、3人で食事を楽しんだとのこと。予想以上にアツアツな2人には少し戸惑ったそうですが、今回の「貸し傘騒動」が一件落着してホッとしているそうです。

<TEXT/ベルクちゃん>

愛犬ベルクちゃんと暮らすdigiart(デジアート)の担当者です。音楽心理学に基づいた「耳で飲むお薬®」をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなど、心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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