「すぐ返事しないとサボり扱い」テレワークのブラック化を、30代会社員が嘆く
コロナが流行し始めてから、テレワークを推奨する会社は増えました。東京都による「テレワーク実施率調査」によると、都内企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率は半数を超える62.5%。ウィズコロナの新しい時代で、ライフスタイルに変化を感じている人は多いのではないでしょうか。
移動時間やコミュニケーションに無駄がなくなったとの意見があると同時に、テレワークによりストレスを抱えているという人も。今回は、テレワークによるストレスを訴える秋田優吾(仮名・31歳)さんに話を聞きました。
テレワークで忙しさは2倍に
テレワークで「仕事の効率化が期待できると思いきや、逆に忙しくなった」と言う秋田さん。コロナ前と比べてどのような変化があったのでしょうか。
「出社していたときは社員同士の稼働状況は把握できていたのですが、テレワークとなりお互いどのくらい稼働できるのかが不明瞭なまま、業務が進んでいます。今まで以上に任される案件が増え、仕事に振り回される毎日です」
突然の連絡に対応
リアルなコミュニケーションが減ることで、仕事に悪影響を与えることも。さらに、秋田さんは「リモートによるストレスが顕在化した」と語ります。
「今までしてこなかった業務が増えました。例えば、完了した業務内容を共有スペースで示したり、その日に作成した資料をフォルダに格納したり……。他の社員の稼働状況もみえるので、差を感じやすくなりました。自分のペースで働けないことで、ストレスと焦りを感じています」
突然の連絡に対応しなければならないこともあるそうです。
「対面と比べると、離れた場所からの意思疎通は難しくなりました。出社時はサクッとその場で聞けることも電話を介してのコミュニケーションとなるので、コミュニケーションにおける気軽さは激減したと感じています」
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