参院選の争点は?安倍元首相「日銀は政府の子会社」発言を踏まえて
自分は何が心配なのかをまず考えてみる
心配事は人によって異なると思いますから、選択肢を知る必要が最低限あると僕は思います。一口に安全保障と言っても、
「敵が攻撃するかもしれないから敵基地を先に攻撃するんだ」
「福祉・インフラが整備されていなければ最初に被害を被るのは一般人だ」
「現在の日本では難民を受け入れられないのでは?」
「少子化対策が国力にも繋がるはずだ」
「より外交努力を重ねて近隣諸国との関係を築くべきだ」
など、いろんな意見があるでしょう。「防衛費を上げる」という案をきっかけに、そういったさまざまな意見・メニューを考えるきっかけになると思います。
経済への姿勢もひとつの指標に
そしてもうひとつ、今回の選挙で指標となるのが経済への姿勢でしょう。
現在は、円安が進んで、物価が非常に上がっています。ロシアのウクライナに対する侵略行為によって国際経済も不安定になっていますし、アメリカのインフレとか、いろいろなことが同時進行で起こっている状況です。
ただ、経済は用語が難しかったり数字が飛び交ったりで、判断を難しくしてしまうところがあるのは確かです。ですが今回、日本銀行の黒田東彦総裁が非常に良いパスを出してくれたと僕は思っています。
黒田総裁は2022年6月6日の都内の講演で「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」という発言をしました。大勢の人から「うちは値上げを受け入れてないぞ」って怒りの声が集まって、後に撤回されましたけど、発言の撤回ってそもそもどういう意味なんでしょうね。考えを改めた訳ではなさそうです。