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夏でも「天日干しより部屋干しすべき」。臭くならない洗濯のコツをプロに聞く

暮らし

1度に洗う洗濯物の量にも注意

ドラム式洗濯機

洗剤を多めに入れても、効果が高まるわけではないので、むしろ、ただただコスパが悪くなります。そして柔軟剤は、入れすぎるとむしろ逆効果になります。衣類をコーティングするように作られていますので、汚れや衣類の色落ちをを一緒に衣類にくっつけてしまうこともあるんです」

 続いて、「洗濯物の量」についても掘り下げてみよう。晴れた日を狙って洗濯すると、大量にたまった洗濯物を一気に投入してしまうこともある。とはいえ、洗濯機に記載されている「○kg」という容量がどの程度の量なのか、素人にはイメージがつきにくい。そこで、「見た目での目安」を知っておきたい。

「縦型であれば洗濯機内に隙間が生じて、衣類同士で『擦って洗う』ことで汚れを落としています。一方、ドラム式の場合は『水に叩き落とす』という動きで汚れを落としています。

 洗濯物を入れすぎると、それらがうまくできないので綺麗になりにくいです。目分量でいうと縦型なら洗濯容量の7割程度。ドラム式であれば従来は3~4割が適当したが、最新型だと性能が上がり、7割でも大丈夫なタイプも出てきているようです」

空気の流れを作っておこう

 都内の住環境の場合、干す場所に苦心することも多いはず。空いているスペースを活用すべく、浴室に干すのはどうなのだろうか。神崎氏は「浴室乾燥機があれば別ですが、なければ浴室干しはオススメできません。実際に自宅のリビング、浴室、トイレと、どの場所が乾きやすいのか検証したことがあります」と語る。

「結果、もっとも早く乾いたのはトイレで、1番乾きが遅かったのが浴室。トイレは、ドアの下の隙間から空気が入って換気扇で抜けていくので、うまく空気の通り道ができているからなんですね。ですが、あまりトイレには干したくないですよね(笑)。リビングなどでも、トイレのようにきちんと空気を動かすことができれば、それなりに早く乾くと思いますよ

 部屋の中で空気を動かすとすれば、まずは窓を開けることを思いつくが、雨の降っている時も窓を開けてもいいのだろうか。

「最近の住宅は機密性が高すぎるので、窓を閉めていると空気は動きにくくなります。そのため、部屋の中に降り込んでくるような大雨でもなければ、雨の日でも窓を開けて換気をするほうが良いですね

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