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夏でも「天日干しより部屋干しすべき」。臭くならない洗濯のコツをプロに聞く

暮らし

除湿モードは意外と乾かない?

エアコン

 窓を開ける以外の方法では、エアコンを使うことも多くなるが、上手な使い方が知りたいところだ。

「除湿モードで部屋干しをする方も多いと思います。ところが、冷房のほうが湿気が下がるんですよ。湿気は、温度に比例して下がるので、冷房で温度を下げたほうが乾きやすいんです。蒸し暑いなかで我慢して除湿モードにせずとも、思い切って冷房にしていただいて大丈夫です」

「空気を動かす」と聞いて思いつくのが扇風機やサーキュレーターだろう。これらの活用術については、洗濯物の周囲の空気を動かすことが重要だというが、素人にはイメージしにくい部分もある。分かりやすく説明してもらおう。

「強風を衣類にガンガン当てる方もいるかもしれませんが、乾くのは風が当たっている部分だけ。全体的に乾く時間としては、使わないときとさほど変わりません。洗濯物に風を当てるのではなく、周囲の空気を動かすようにしてください

梅雨明け、夏が来た時の外干しにも注意

「具体的には、部屋の中でもなるべく高いところに干すこと。湿気は水分なので下のほうに溜まります。なので、洗濯物を高い場所に干してサーキュレーターなどで足元に風を送ることで、下に溜まった湿気を追い出すというイメージです

 梅雨が明け、力強い太陽の光が降り注ぐ夏になれば、鬱憤を晴らすように洗濯物を外で思いっきり干したくなる。ところが神崎氏は、夏でも天日干しより部屋干しを推奨している。

「あくまで私の例になりますが、九州に住んでいて黄砂が飛んでくるので、外に干すとせっかく洗濯した衣類に黄砂がついてしまいます。東京でも、マスクをしていなかった頃、東京の街をしばらく歩いた後には、鼻の中が黒くなったりしましたよね。この空気の中には干したくないなと思いますし、花粉などのアレルギー物質をつけたりしないためにも、部屋干しをおすすめします」

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