あなたの「幸せ」を構成する5つの要素。ネガティブな感情を持つのは自然
自分の能力を発揮しようという「人間関係」
■2、没頭(Engagement)
Engagement は、自ら能動的にかかわり、楽しみ、没頭することです。「時の経つのも忘れて没頭している状態」を「フロー(Flow)」と呼んでいます。自分が興味を持っていることや、自分がやりたいと感じることには、没頭することがあるでしょう。
趣味的な場面でもあるでしょうし、仕事でもそのようなケースがあると思います。たとえば、自分のスキルアップをしたいので、ある特定の分野を思いきり勉強するだとか、スキルをつけるための訓練を続けるなど。のちにも触れますが、ある瞬間没頭して何かに打ち込むことが、自分の成長をグンと伸ばすことにつながります。
■3、人間関係(Relationship)
「友情は喜びを二倍に、悲しみを半分にする」というドイツの詩人フリードリヒ・フォン・シラーの名言がありますが、私たちの幸せは友人の存在に大きく左右されます。
友人からの励ましをもらうことや、友人が自分の周りにいてくれることが、自分の能力を発揮しようというモチベーションアップにつながります。私は、勉強会などをいくつか主催していますが、特に仕事上の利害関係のない社外の友達・人脈を持つことが大変重要であると思います。
小さな成功で「達成感」を重ねることも重要
■4、意義(Meaning)
考えているだけで幸福になることはありません。行動することで成果を生み出したときに大きな幸福を感じます。同時に、行動する目的や意味をはっきり理解したときは、やる気がみなぎり、没頭することが苦にならず、エンジン全開となります。
自分のためだけに行動するのではなく、周りの人や社会的に意味のあることをする、つまり、高い志を持っていることがモチベーションアップにつながります。ポジティブ心理学では、利他や社会的貢献から得られる幸せは最良のものになるとしています。
■5、達成(Achievement)
目標を達成したときの爽快感は、幸せそのものです。さらに、達成感は、今の幸せだけでなく、自分の将来の成長に向けた自信につながります。継続的な達成感は、さらに強い自信を生みます。
大きな目標を立てることも大切ですが、小さな成功を重ねることも重要です。大ホームランを狙って、年に1回だけ達成感を味わうのではなく、シングルヒットを毎月打つことができれば、大きな目標に向かって一段一段階段を上がっていくという達成感につながります。