コワーキングスペースにいる「意識高い系学生」のウザい生態
Aさんがその確信を持ったのは、「資金はクラウドファンディングにかければとりあえずは集まるとして~」と当たり前のように話を持ちかけてくる起業家志望の学生を見た時。「もしこの人が会社を興したら資金繰りできずに一瞬で終わるだろうな」と思ったという。
でも、意外や意外。自己満足だけのためのようなプロジェクトに結構なお金が集まってしまうのだから、支援者も支援者ですよね。
「自分たちは頑張っているんだから人から応援されて当たり前、というようなスタンスは本当によくないと思います。どうせ就活で自信満々で面接に挑むためのネタくらいにしか思ってないはずです」
ボードゲームをして繋がる? 謎のイベント開催!
学業と並行してブロガーとして一人でコツコツと活動するBさんも、同じく意識高い系学生のコワーキングスペースの使い方に眉をしかめる一人。Bさんはブログの執筆をこのコワーキングスペースで行うことがあるそうです。
「このコワーキングスペースは事前に申請することで、イベント用に貸し切りにすることができるんです。前もって予約していることなので、他人にとやかく言うつもりはありません、でもどうしても気になるのがあって……。
ある日、開かれたイベントが“みんなでボードゲームをして繋がろうの会”だったんです。わいわいボードゲームで騒いでいて、そんなショボいイベントのために私はそっとパソコンを閉じて退出するんです。あまりに納得がいきません」
みんなでボードゲームをやったところで、果たして“人と人が出会いつながり価値の生まれる場所”は生まれるのでしょうか?
「何かをしているから評価されると思ったら大間違い」というAさんの言葉を彼らに投げかけてみたいものです。
<取材・文/國友公司>
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