マルチ商法に「勧誘されやすい人」の特徴。絶妙な“タイミング”に要注意
リスクを開示しないのはおかしな話
ところが、マルチ商法の勧誘ではリスクの開示は行われません。しかも、Bに至る道はそれこそ無限に存在するのに、今、目の前にあるマルチ商法の代理店が最大の近道であるかのように噓を並べるのです。
「今、目の前にチャンスがあるのに何でそれを摑みにいかないの?」、「そうやって決断を先送りしてきたからダメだったんじゃない?」、「このまま給料が安いままでいいの? ラットレースでいいの?」とクロージングの時は畳みかけてくるわけですよ。
私のように学生時代から弁論部で1対10のハンディキャップマッチみたいな議論をやりまくっていた人なら、いくらでも言い返せるでしょう。でも、普通はそんな経験持っていないですよね。だから、その追及から逃れたくて、思わずサインしてしまうんです。
価値のない商品を毎月15万円買わされ…
でも、代理店になったところで、それでBになれるわけないですよね。だって、全く商品価値のないボッタクリ商品を毎月15万円買わされているだけですから。でも、そんな悲惨な状況にいるにもかかわらず、「今はお金に困らない生き方の勉強をしているんだ」と言い聞かせて耐えてしまう人が多いそうです。恐ろしいですね。
あなたのやる気を利用して、あなたをカモにしようとする悪い人がたくさんいます。でも、よく考えてみてください。自分の周りに金持ちがいなくても、金持ちが書いた本は本屋に溢れていますよね。またSNS上で、プライベートを晒さらしている金持ちもたくさんいます。そういう別のサンプルとも比較して、「師匠」の怪しさに気付いておくべきでしょう。
実際に、事業家集団、環境の「師匠」たちはマルチ商法の中間管理職に過ぎません。年収何千万を演出するために無理してタワーマンションに住んでローンでベンツを買っていますが、それこそ毎日勧誘活動に追われ不労所得なんて得ていないんです。「師匠」の上には「大師匠」がいてそいつに搾取されているわけですから。