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18歳の『ViVi』モデル・嵐莉菜が語る、初めての挑戦「今よりもっと進化したい」

暮らし

外見を羨ましがられるのもイヤだった

嵐莉菜

――嵐さんは子どもの頃、見た目へのコンプレックスがあったとか。

嵐:自分と周囲との見た目が違うというのは、幼稚園の頃から理解していました。中学生の頃くらいまでは、純粋な日本人として生まれたかったという思いがありました。高校に入ってからですね、目の色や髪色を「いいね」と言ってくれる人が多くなって、『ViVi』モデルをはじめとしたお仕事にしても、この外見だから誉めてもらえることが増えていきました。コンプレックスだったことが、「私はこれでいいんだ」と、自分の誇りに変わっていきました。

――高校以前にも、外見を誉められることはあったのでは?

嵐:そうした言葉を受け止められなかったのだと思います。校則などで毎回髪や目の色のことを聞かれるのも大変でしたし、当時は羨ましがれるのもイヤでした。ポジティブに捉えられるようになったのは、お仕事で褒められたことが大きいと思います。「きれいな髪だね、目の色だね」と大人のスタッフさんに言われて、それが嬉しかった。お仕事の原動力になったものが、プライベートの原動力にもなっていった気がします。

安心できる場所、自分の居場所

マイスモールランド

(C) 2022「マイスモールランド」製作委員会

――仕事で誉められたことが力になった。

嵐:自分は日本が母国だと思っていて、日本で生まれて育ったのに「どこから来たの?」と言われる。「日本だよ」と答えても、外見がそう見えないから「え?」と言われる。自分のアイデンティティに興味を持ってもらえるのは嬉しいことですが、「やっぱり私は外国人なんだ」「自分は日本が母国じゃないのかな」とどうしても思ってしまいます。

 そうしたマイナスな気持ちにあるときに、お仕事の場で、私のアイデンティティをすごく必要としてもらっていると感じました。自分には個性がないと思っていましたが、外見も私の個性のひとつなんだなと思えるようになりました。このお仕事は、私の心の拠りどころというか、安心できる場所、自分の居場所だなと感じます。

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