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ロッテ佐々木朗希の「審判騒動」から学ぶ、周囲を味方にする3つのスキル

学び

シンデレラボーイになった佐々木投手

ガラスの靴

 佐々木投手も、高校生のときに挫折を味わっています。あと1勝で甲子園出場が叶う県大会の決勝戦で母校・県立大船渡高校が敗退しました。それまでの登板過多を心配した監督により、決勝戦の登板が見送られたことが、敗戦の原因だと言われています。

 この悔しさを糧に、プロ入り後に見事、完全試合という偉業を成し遂げたのです。シンデレラと同じように、成功までのプロセスを見せられたからこそ、観客や視聴者は、まさしくシンデレラボーイとして彼に共感を持つように。

 一方、球審の苦労や成長のプロセスなど、観客や視聴者は知る由(よし)もありません。加えて、共感を持たれている若者に対し、権威を持った立場として鬼の形相で詰め寄ったのです。世論が、どちらに共感を持つのか、もはや言うまでもありません

職場でも同様の出来事が起きている?

 職場でも、実は同じことが起こっています。同じ能力で、同じ成績でありながら、古株や上司と仲が良い社員のほうが、昇進や昇給で優遇されることがあるのです。それは、長年にわたり上司がこれらの社員のこれまでのプロセスを身近に見ていることにより、無意識のうちに彼らに共感を持っているからなのです

 みなさんが、周囲から共感を得るにはどう行動したらよいのでしょうか。今から、長い歳月をかけてプロセスを築き上げることは、時間がかかり過ぎます。そこで、相手の心の奥地に隠されている感情に触れ、解きほぐすことにより、信頼を獲得することが、実は、共感を得る近道なのです。

 佐々木投手に敬意を示す意味で、所属球団のロッテの商品になぞらえて、その3つのスキルをご紹介しましょう。

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