伝説の一戦がふたたび…頂点に立ち続けることの苦悩に迫る注目作
現在テニス界では、全米オープンテニスの真っただ中。
今シーズン最後のグランドスラムで名誉と栄冠を手にするため、各選手の激しいバトルがすでにはじまっています。なかでも、立ちはだかるベテラン陣と下剋上を狙う若手との戦いには注目が集まりそうです。
そんななか、今回はある偉大なプレイヤーたちが繰り広げた伝説の試合を完全映画化した話題作『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』をご紹介します。
3時間55分の名勝負に隠された真実
1980年、世界ランク1位に君臨するスウェーデンのビヨン・ボルグ。24歳という若さながら、絶対王者と呼ばれ、ウィンブルドン5連覇という歴史的記録とのプレッシャーと向き合っていました。
一方、虎視眈々と優勝を狙うのは、2位につけているアメリカのジョン・マッケンロー。
いつしか美しき王者と悪童との戦いに、メディアだけでなく、世界中の人々が熱狂の渦に巻き込まれていきます。そして、ついに運命の幕が開くことに……。
頂点に立つことの苦悩とは?
スポーツといえば、その裏にはドラマがつきもの。
本作でもボルグとマッケンローがいかにして頂点へ上りつめていったのかを少年時代にまでさかのぼって描かれています。どちらも、一見才能に恵まれた選手のようですが、それを支えたのはまさに血のにじむような努力があってこそ。
テニスは精神状態が大きく左右する競技だけに、肉体的トレーニングだけでなく、いかに自分自身をコントロールする力が必要とされているかがひしひしと伝わってくるはずです。
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