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未経験でも異業種で働ける時代に。転職で満足するための新トレンドが

学び

ディグることでキャリアチェンジに成功

考える男性

 藤井氏が所属するリクルートでも、サービスを通じて「ディグるキャリア」を支援している。社会人インターンシップを提供する「サンカク」ではお試しの機会を提供。転職支援サービス「リクルートエージェント」では新しいものさしに着目して企業・求職者双方のディグりをサポート。

 エンジニアの人材派遣を展開する「スタッフサービス・エンジニアリング」ではリスキリングを前提とした採用を強化している。これら3つの領域では、ディグることで自覚した好奇心や情熱から自身の可能性を広げ、キャリアチェンジした事例が多数生まれているそうだ。

転職事例1:社会人インターンシップをきっかけに

 ここからは、キャリアを「ディグる」具体的な方法や、ディグった末に異業種・異職種転職に成功した男性2名の事例を紹介する。社会人3年目の2021年に総合印刷会社の営業職から電通デジタルのコンサルタントに転職した内山広毅氏。彼は、「サンカク」の社会人インターンシップ参加最中に、ディグるきっかけを得た。

 もともとコンサルティング業に関心を持っていたが、未経験のため転職するつもりはなかった。しかし電通デジタルの社員から積極性・課題解決力があるというフィードバックを受け、自信がついて「ここで成長していきたい」という思いが芽生えたという。

「インターンシップのグループワークでは、目先の提案だけにとどまらず、得られる成果、先々の展開の想定など、課題として与えられていないところまで考えて話をしました。自分が日頃から当たり前のこととして行っていたことですが、『よくそのような目線を取り入れましたね』というフィードバックをもらえました。

 それまでは手探りでやっていたけど、社外の別の場所でも評価されたことが自信に繋がりました。スキル・経験・考え方が他の業界でも通じると分かり、転職に踏み切れました」(内山氏)

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