ティッシュにお米も…全品半額「関西発のアウトレットスーパー」創業者に安さのカラクリを聞く
雇用にも活かされる自身の体験や想い
滋賀県の本店を中心に、関東・関西の主要都市へと店舗展開を続ける222。荒木氏自身の体験から派生した驚きの発想力と行動力は、雇用にも活かされていた。
「仕事が嫌いではなかったのですが、会社勤めをしていたときには『今日、月曜日だ』『まだこんな時間か』という気持ちがあったんです。でも起業して、会社員のときに感じていた苦痛がなくなりました。起業して3~4年は休みなし、16~17時間働くこともありましたが、平気。『働くことって、こんなに楽しかったの?』と思いました。
なので、勤めているのと自分で事業をするのとでは大きな違いがあったし、もし生まれ変わっても起業したいと思っているんです。起業することが偉いとかいうわけではなく、人生の大半を労働に費やす人も多いので、苦痛を感じながら働くのと、そうではない気持ちで働くのとでは違いがあるではないかと」
年功序列制度は働く人にとって面白くない
「また、20代は我慢、30代も我慢、40代でやっとという年功序列制度は、働く人にとって面白くないし、『キミ27歳だから、あの人より上のポストは与えられない』などと言われたら、実力のある人こそ面白くない。このままだと、若い世代のチャレンジしたい優秀な人たちが、実力を認めてもらえる外資系や海外に行ってしまうのではないかと心配しています」
荒木氏は、そういった自身の経験や想いから「性別・年齢・社歴・学歴・経験・国籍、何もかも関係ない。やはり、当社で働いてくれている方が報われる会社にしたい」とポジションについて考えたり、売上に応じて賞与を上乗せしたりと努力を重ねている。
人も商品も同じで、自分の魅力をわかって、その魅力を最大限に引き出してくれる場所に立つことがとても重要なのかもしれない。
<TEXT/山内良子>