「付き合うべき人脈」は3か月で判断。人事のプロが教える、人間関係の築き方
3か月に一度、人脈を見直せ
培った人脈はすべて大切に。そう思っている人も多いかもしれませんが、多忙な30代にはなかなか難しいもの。実際は、3か月に一度くらいのタイミングで、シビアに役立つ人脈、廃れた人脈を見極め、距離感を考えなければなりません。
なぜなら、30代は全方位的につながることができる有利な年代である上、年代的にはちょうど中間でめちゃくちゃに忙しい時期だからです。人とのつながりも、忙しいゆえ、仕事関係や近しい人ばかりに偏りがちですが、30代こそ、次の3つの層とつながることで人生を豊かにし、選択肢を増やしていけるのです。
① 年上で教えを授け、自分を引き上げてくれる層
② 一緒に成長していける同年代
③ 自分を支え、ついてきてくれる若手層
①はメンター、スポンサー、師匠などと言われる層で、あなたも一番イメージしやすいでしょう。仕事を覚え、どんどん成長していく段階なので、上を見て引き上げてもらうことは必須です。忘れがちなのは②と③です。②の一緒に成長している同世代は、7000人を超える選ばれたリーダーや世の中を動かしている識者は必ず持っているし、つながっています。お笑いの第7世代と一緒です。
周囲10人の平均年収があなたの年収
その時代、時代をリードする人は、同じ頃に登場し、お互い切磋琢磨して成長していきます。堀江貴文さん、株式会社サイバーエージェント代表取締役社長、藤田晋さんは同じ頃にベンチャーの覇者として登場していますし、落合陽一さん世代も、若き次世代を担う識者として活躍されています。
あなたの周りにいる10人の平均年収があなたの年収額、という話があるように、一緒にそれぞれが自分らしく活躍し、成長する仲間を持つことが今と未来を豊かにします。30代も半ばを過ぎてくると、リーダーを担う機会が増えます。起業すればなおさらです。この時、上と横しかみておらず、誰もついていない状態は非常にまずいです。
今は上司の評価が高くても、周りや下から「この人についていきたい」と思われる人から抜擢されるようになりました。忘れがちですが、自分より若手の層とつながることは有利です。上の人は引退したり、異動や転職でいなくなることがあります。若手層であれば、安心して付き合えますし、自然とどんどん増えていくのが魅力です。