フレッシュネス、30年目の本気。ハンバーガーテイクアウト専門店の生き残り戦略
規模は10坪ほどだから出店しやすい
テイクアウト専門店で気になるのが提供時間。立ちっぱなしで待たされるのはゴメンだが、どのくらいのスピードで提供できるのか。
「オープン前に無料配布で500個クリームチーズバーガーを配った時ですが、1分間に4個を完成させられました。専用機械もあるので、おそらく1個20秒を目安に提供できるかと思います」
テイクアウト専門店なので店内には無駄なものが一切なく、店内の広さは11坪程度。注文した商品は奥の取り出し口に置かれ、ドリンク類の注文時は容器を受け取り、店内にあるドリンクバーから好きな飲み物を注いで持ち帰るスタイルだ。
後発参入で30年続けられた訳
株式会社フレッシュネスは2016年に外食大手コロワイドグループの傘下に入った。フレッシュネスバーガーをここまで続けられた理由をこう述べる。
「フレッシュネスバーガーは他のファストフード店が真似できない空間や大人がくつろげるカフェとして、アルコールも販売しています。ハンバーガーのカテゴリですが、グルメバーガーに近いクオリティの高いものを約千円で提供できているのが強み。その独自のポジションを崩さずにやってきたのが、30年続けられた理由だと思います」
橋本氏は最後に「コロナとか仕入れの値上がりとかいろいろ騒がれていますが、自分たちの大切にしてきたものをブレないようにし、引き続きやっていけたらと思います」と語った。
マクドナルドやモスバーガーの後発参入といわれていたフレッシュネスバーガーは、コロナ禍で危機的状況を迎えていた。今回の新ブランド「Cheeseness Burger ToGo(チーズネスバーガー トゥーゴー)」でV字回復できるか大いに期待だ。
<取材・文・撮影/大川藍>