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夏の暑さはまだ続く…仕事終わりの「アルコール脱水症」を防ぐには?

暮らし

 一方で、暑いと睡眠の質も悪くなりがちです。こちらも稲葉さんに話を聞きました。

寝苦しい

「怖いのは睡眠中の熱中症ですが、体質に合わないといって冷房を使わない人や災害などで使用不能になっている場合、高温多湿の屋内では脱水症状が進んでしまいます。

 そのため睡眠中はできるだけ空調管理することが望ましいです。設定温度と室温、寝ている個人の周辺の温度は異なることがあるので、設定温度は25~26度、室温が26~28度、湿度は50%前後を保てば、睡眠中における熱中症の危険性は低いでしょう。寝室に温・湿度計を置くことを強くおすすめします」

 さらに意外に思うかも知れませんが、「室温は“西日”でもかなり上昇することがある」と稲葉さんは指摘します。

「運動不足で肥満気味の人や持病があったり、薬を常用したりしている人は、健康な人よりも熱中症になりやすい。西日といえども、夏場の強烈な太陽光によって熱中症は十分引き起こされます」

 怖いことに熱中症は一度なってしまうと、再度かかりやすくなると言われています。

 もしも再発した場合は1回目よりも重篤化する恐れがあるので「熱中症に免疫はない」ということを理解し、予防対策に努めましょう。

<TEXT/永田明輝>

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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