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パチンコ店のコロナ風評被害を、最大手マルハン社長が激白「店長全員に電話した」

ビジネス

コロナ以前からの苦境を脱却できるか

韓裕氏

 しかし、問題はそれだけでない。コロナ禍の以前からパチンコ業界は苦境に立たされていた。かつては30兆円ほどあった市場規模は10兆円台まで縮小。新機種導入費などコストは上昇する一方で、1円パチンコの普及により単価は下がり続けている。

「単価は下がっていますが、1円パチンコは新たなお客さまを掘り起こせているので、長期的に見れば悪いことではありません。一番の問題はお客さまの総数が減っていることです。そこにコロナ禍が追い打ちをかけている。構造的に厳しい状況の中で、いかにお客さまの“体験価値”を高めることができるかが課題だと考えています

 再び活気のあるホールを取り戻せるか。パチンコ業界は正念場を迎えている。

<取材・文・撮影/中野龍>

【韓裕】
マルハンの代表取締役東日本カンパニー社長。1963年京都府生まれ。京都商業野球部在籍時、第63回全国野球選手権大会では準優勝を経験。1990年株式会社マルハンコーポレーション入社、取締役に就任。1995年プロジェクトリーダーとして「マルハンパチンコタワー渋谷」をオープンし、成功へ導く。取締役営業統括本部長、常務取締役営業本部長を経て、2008年6月代表取締役に就任、現在に至る

1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿

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